ご家庭で手作りしたパンは、朝食はもちろん間食や洋食の一品として幅広く食べることが出来ます。そのため、1度のパン作りで少し多めの量を作る方も多いのではないでしょうか。
せっかく作ったパンは出来るだけ美味しく長持ちさせたいところ。うっかりそのまま放置してしまうと、パサパサで硬いパンになって食べれなくなってしまいます。
今回のコラムでは、パンの賞味期限を長くするための保存方法をご紹介します。パンの種類によって最適な保存期間や保存方法が変わりますので、是非参考にしてくださいね。
購入したパンの賞味期限と消費期限の違い
購入したパンに記載されているものには『賞味期限』や『消費期限』があります。賞味期限は美味しく食べれる期間。消費期限は安全に食べれる期間です。ですので賞味期限がきれていても食べることは出来ますが、消費期限が過ぎたものは傷んでいる可能性があるので注意しましょう。
一般的なパンの賞味期限は?
パン屋さん、コンビニ、スーパーなどで購入したパンは賞味期限が記載されているものがありますが、記載が無いものや手作りしたパンは「いつまで食べれるのか?」疑問に思ってしまいます。
一般的なパンの賞味期限は、当日〜3日程になります。しかし『パンの種類』『温度』『保存方法』によって保存できる期間が異なります。そのため状況にあわせて判断することが大切です。
パンの種類による日持ちする期間の違い
長持ちしやすいパンは『食パン』『フランスパン』『ベーグル』などです。注意しなければいけないのは、具材をアレンジした『カレーパン』『焼きそばパン』などの調理パンです。例えばフランスパンのアレンジで『明太フランス』などは注意が必要です。
日持ちしにくいパンは?
長持ちさせたい場合の保存方法として『冷凍保存』することがあります。例えば『食パン』を冷凍保存したことがある方も多いのではないでしょうか。冷凍することでパンを長持ちさせる事が出来ます。
しかしこの冷凍保存が向いていないパンとして下記のようなものがあります。こういったパンは解凍した時に成分が分離してしまったり、水分が出て食感が悪くなってしまいます。
- 生クリームやカスタードを使ったパン
- 生のフルーツを使ったパン
- 水分が多い野菜を使ったパン
パンを長持ちさせる保存方法
パンの保存方法には『常温』『冷蔵』『冷凍』がありますが、一番美味しく食べれる方法は『常温保存』です。冷蔵庫に入れたり冷凍すると、どうしても乾燥してしまったり、食感が変わってしまったりします。
常温保存のポイント
- 夏の暑い時期はアレンジ食材がある場合は注意が必要
- 袋、ラップなどで密封し空気に触れないようにする
- 風通しが良い場所に置いておく
- 直射日光は避ける
冷蔵保存のポイント
冷蔵庫に入れることでカビが発生しにくくなり、常温よりも安全性が確保できます。しかし乾燥しやすく、味や風味が落ちる原因にも…
これはパン生地に使っている小麦粉のデンプンが劣化することが原因です。そのため、常温保存が可能な場合は常温が◎ですが、下記のようなことが気になる時は冷蔵庫で保存しましょう。
- 室温が高いとき
- 惣菜パンなどの具材が入っているとき
- 生クリームやカスタードが入っているとき
冷凍保存のポイント
長期保存したい時は冷凍保存です。冷凍保存は長期間にわたって安全性が確保できるだけでなく、冷凍庫の低い温度で保存する事によって、パンの味を損なう『デンプンの劣化』を遅らせることができます。
その為パンの種類によっては、冷蔵保存より美味しい状態のパンをキープできるメリットがあります。ただし冷凍保存が向いていないパンもありますので種類によって使い分けましょう。
- 水分量が多い食材が入ったパンは不向き
- 密閉した状態で冷凍庫に入れる
- 食べる時は解凍する時間を考慮しておく
- 食パンなどは小分けにカット(スライス)してから保存する
冷凍したパンの解凍方法
カチカチになったパンをいきなり電子レンジやトースターで解凍してしまうと、パンの美味しさを損なう原因になってしまいます。解凍方法を工夫しながらパン本来の風味を味わいましょう。
自然解凍
簡単に解凍する方法は、食べる数時間前に冷凍庫からパンを出しておき自然解凍するやり方です。2〜4時間程度が目安です。
冬の寒い時期は解凍に時間がかかりますので、オーブントースターと併用することで時間が短縮されます。また夏の暑い時期に傷みが心配な時は、冷蔵庫に入れて解凍しましょう。
オーブントースターで解凍
オーブントースターで解凍する時のポイントは『オーブンを予熱しておく』『水分を補う』です。オーブンを予熱しておくのは、短時間で焼きムラを防ぐためです。
水分を補う方法は、フランスパンなどの表面が硬くなっているものは直接霧吹きなどで水分を足すか少し湿らします。また清潔な布などを湿らし、パンを包み自然解凍(10〜20分程度)させることで水分を補うことも可能です。
電子レンジで解凍
電子レンジでそのまま解凍してしまうとパンの水分が失われてパサパサの食感に。また内部まで熱が入らず中身(例:クリームやフルーツ)が凍ったままになってしまう事もあります。
その為電子レンジを使用する場合は『解凍機能』を使い半解凍にしたあと、オーブントースターで焼く(温める)のがオススメです。
長期保存しやすいパン
パンの種類によって保存のしやすさが変わることを紹介しました。ここでは、簡単に長期保存できるオススメのパンをご紹介します。
普段用:食パン
ほとんどのご家庭で馴染みのある食パンは、保存しやすいパンの代表です。
そのままトーストするだけでなく、サンドイッチやピザ風アレンジなど食べ方のバリエーションも豊富です。カットした状態で冷凍しておくと小分けに解凍して食べやすくなります。
非常時用:保存パン・防災パン
日常で食べる手作りしたパンやスーパーなどで購入するパンとは別に『長期保存できるパン』として販売されているものがあります。キャンプなどのアウトドアの時にも持参でき、軽量でゴミも少ない保存パンです。(商品により多少異なります。)
また、非常時(災害用など)のために保存できる防災パンです。ペーストリートでも『賞味期限が5年』ある保存パン・防災パンを販売しております。もしもの時のために、ご家庭でストックされてはいかがでしょうか?
まとめ
ご家庭でパンを保存する方法や、保存後に出来るだけ美味しく食べる方法をご紹介しました。パンの種類によって保存期間が異なりますので注意しましょう。
「早めに食べる時は常温で」「傷みが気になる時は冷蔵庫へ」「長めに保存したい場合は冷凍保存」です。冷蔵庫や冷凍庫で保存した時は乾燥対策をすることで食感が変わることもポイントです☆
ペーストリートでは、パン関連のアイテムを豊富に取り揃えております。特集として「春のパン祭り」をまとめておりますので、是非ご覧ください。